フジ港社長 17日会見「失敗した」27日にオープンな形で再会見 社員向け説明会は参加者落胆の声も

 フジテレビの港浩一社長=17日
 記者会見するフジ・メディア・ホールディングスの金光修社長
 フジテレビの港浩一社長
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 23日に芸能界引退を表明した中居正広の女性トラブルで渦中となっているフジテレビの港浩一社長と嘉納修治会長は同日、都内の同局で社員説明会を実施。参加した社員に謝罪した上で時間無制限で質疑応答を行い、17日に行った会見について「失敗したと思った」と悔恨を口にした。同局と同局を中核子会社とするフジ・メディア・ホールディングスは、臨時取締役会を開催。第三者委員会の設置と、27日午後にオープンな形で再び会見することを発表した。民放連会長定例会見も都内で行われ、会長でフジテレビ副会長の遠藤龍之介氏が出席し、民放連会長とフジ副会長の両面から一連の問題に言及した。

 中居正広の電撃引退で衝撃が走った同日、フジテレビも激震した。嘉納会長と港社長は、同局内で最も大きなスタジオで社員に向けた説明会を実施。会場には約500脚のイスが並べられ、それでも収まらずに立ち見の参加者が出るほどだった。

 冒頭で嘉納会長が深々と頭を下げて社員に謝罪し、第三者委員会の設置、27日の再会見などの報告がなされた。その後の質疑応答では、事前募集された述べ145人、245件の質問に加え、対面での質問も寄せられた。主に問題視されたのは、やはり17日に行った会見。一部媒体に参加が制限され、動画撮影も認めない“クローズド”な形に、社員からは「なぜ会見がオープンでなかったのか」と質問が。港社長は「終わって『失敗した』と思いました」と悔やんだ。

 港社長はさらに「会見までの時間がない中で、慣れている形での定例会見という形を選んでしまった」と経緯を説明しつつ、「マスメディアのくせになぜカメラも入れないでやるんだと、言われて見ればその通り。深く反省している」と釈明。参加した社員からは「はぁ…」と落胆の声も上がった。

 社員からはさらに、港社長の責任を厳しく問いただす質問が飛んだ。これに港社長は「責任は重く受け止めています。それで理解してください。最終的に決定したのは私なので、重く受け止めている」と回答。具体的な内容には触れなかったが、何らかの形で責任を負うことを示唆した。

 説明会に先立ち、約3時間に及ぶ臨時取締役会も行われた。終了後に取材に応じたフジ・メディアHDの金光修社長は、日弁連のガイドラインに従った第三者委員会を設置することを報告。3月末をメドに調査報告書が提出されるとした。

 また、17日のフジテレビ社長会見の“失敗”を踏まえ、27日にオープンな形での再会見を発表。金光社長は臨時取締役会で今後の対応や経営責任を問う厳しい声も飛んだと明かした上で、「今フジテレビは信頼を失っていますから、信頼の回復が急務。それに対しては第三者委員会を開くことだけがソリューション(解決策)だと思ってないので、できる限りの対応をしたい」と、全力で信頼回復に努めるとした。

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