フジ社長100分以上会見「調査委員会」連発し回答避ける 事案公にしなかったのは「被害女性の意思」

 フジテレビは17日、タレント中居正広の女性トラブルについて、同局の社員が関与したと報じられている問題について、午後3時から港浩一社長が東京・台場の同局で記者会見を開き、午後4時44分まで、100分以上行われた。

 調査委員会を立ち上げることを明らかにした上で、女性トラブルについては、2023年6月から把握していたとし、「事案を公にしなかったのは女性の意思だった」と被害女性が事態を公にしないことを求めたと回答した。

 会見では、冒頭から港浩一社長が神妙な表情で声明を読む形で、視聴者などに謝罪。外部の弁護士などによる調査委員会を立ち上げることを明らかにした。

 その後、発端となる事案については「昨年6月から把握していた」とし、報道されている被害女性から社員に相談があり、認識したことを明らかにした。被害者が社員であることについては「プライバシーに関わることについては明かせない」と明らかにしなかった。

 フジ側は「女性の体調面を最優先にし、病院に行かせるなどした」と対応。また「事案を公にしないことは、被害女性の意思だった」とも説明し、「秘匿性の高い事案と判断して対応した」と慎重に対応したことを明らかについた。

 さらに中居への聞き取りについても「調査に着手することは、より多くの人間がこの件を知る状況を生むため、女性のプライバシーが守られなかったり、女性の意思が十分尊重されないのではないかという点で大きな懸念がありました」と説明。「当時の対応が適切だったかどうかにつきましては、今後調べていただきたいと思います」と話した。

 レギュラー番組「なかいtoだれか」については「慎重に終了するタイミングを判断」「唐突に終了することで臆測が生む」と判断したと語った。昨年12月15日に、前任のムロツヨシに代わって、俳優・岡田准一が就任したことを発表。すでに最初の収録が行われていることも明かしていたが、1月12日は放送されなかった。

 会見は、多くの質疑が行われたが、「調査委員会の調査で」「答えられない」と明言を避けた。調査委員会の立ち上げの時期は「可及的速やかに」とし、対象者や調査対象の規模についても「調査委員会が判断」とした。同社の幹部に関する質問も「特定につながることになるので回答はできない」と交わした。

 フジテレビについては、米国の株主である米投資会社とその関連会社が、第三者委員会での調査や信頼回復を求める書簡を送付していた。定例社長会見は当初、1月は開催されない予定だったが、急きょ開催した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス