丸の内TOEIが65年の歴史に幕 吉永小百合「大切な直営の劇場が無くなってしまう」 北大路欣也「楽しい時間を共有」
東映最後の直営映画館である東京・丸の内TOEIが7月27日に閉館することが16日、分かった。1960年9月20日の開業から銀座の顔となってきたが、東映本社の京橋移転と、本社の入る東映会館の再開発に伴い、64年10カ月の歴史に幕を閉じることになった。
多くの東映作品に出演してきたスターも閉館を惜しんだ。吉永小百合(79)は「初めて舞台挨拶をさせていただいたのは、1980年1月15日。一年間掛けての撮影で映画の本当のだいご味を知り、役になりきる高倉健さんのパワーに圧倒された『動乱』の初日でした。公開中に、お客様の反応を知りたいと、そーっと後部の席に座ったこともありました。映画の本来の楽しさを知る、大切な直営の劇場が無くなってしまう…、悲しいです。感謝の思いでいっぱいです」とコメント。
北大路欣也(81)は「劇場の舞台でファンの皆さまと交流をさせていただき、楽しい時間を共有できた事は嬉しい思い出です」、舘ひろし(74)も「私は、東映でデビューしたので、丸の内TOEIにある本社にはよくお邪魔し、私にとって特別な場所です」と述べた。閉館当日はフィナーレイベントを計画している。
