女優・米倉涼子が１９日、大阪・ＡＢＣテレビの報道・情報番組「ｎｅｗｓおかえり」に映画「「劇場版ドクターＸ」（公開中）で共演する岸部一徳、勝村政信とともに生出演。２０１２年から始まったドラマの完結編として描かれる今作が遺作となった俳優・西田敏行さんへの思いを語り、涙ぐんだ。

　西田さんは１０月８日、今作の完成披露報告会に米倉らメインキャストとともに出席した９日後の１０月１７日に亡くなった。西田さんは２作目から出演し、米倉演じるフリーランス外科医・大門未知子を目の敵にする医師・蛭間重勝としてシリーズを支え、１１年間を共にした。

　西田さんについて聞かれると「えー…、何十年も前から、西田さんとはご一緒したいなと思っていて…、思いが叶った『ドクターＸ』での共演なので…」と涙で声を震わせながらも懸命に言葉をつむぐと、勝村からさっとハンカチが。シリーズ１２年のあうんの呼吸を感じる１シーンで、視線を合わせ受け取った米倉は「ひとつひとつが思い出深く…たくさん教えていただきましたし、たくさん笑わせていただいて、もう…ほんとに手の届かない大役者さんなんですけど、いつもそばにいてくれて…、うーん…楽しかったよね」と涙をふいた。

　さらに「この音楽、やばくない？」としんみりした音楽に大門らしく元気にツッコミを入れ、最後は笑わせていた。