女優・今田美桜（２７）が４月１３日スタートの日本テレビ系ドラマ「花咲舞が黙ってない」（土曜、後９・００）で主人公・花咲舞を演じる。２０１４、１５年に女優・杏（３７）主演で放送された人気ドラマの新シリーズ。閉塞（へいそく）感漂う世の中に明るく元気を届ける今田に話を聞いた。

　人気シリーズの主演に少し緊張感を漂わせた。「やっぱり杏さんの印象がすごく強いので、演じさせていただけるということにビックリした」。２５年前期のＮＨＫ連続テレビ小説「あんぱん」のヒロインを射止めるなど快進撃を続ける今田は率直な気持ちを語った。

　池井戸潤氏の新たな原作小説を新キャストで送る。大手銀行の古い体質や不条理、曲がったことに黙っていられない花咲が問題をズバッと解決していく。「私自身はあまりズバズバと言えないタイプ。かっこいいなと思いながら台本を読ませていただいている」と話しつつ、「でも、ご飯は好き。そこは一緒」と主人公と自身を重ねた。

　迷いなく悪事に切り込む主人公を見事に演じる今田だが、プライベートでは「物を取っておいてしまう性格。洋服などであふれてしまうので整理整頓できるようになりたい」と意外な一面も。一方で譲れないことは「毎日、湯船につかることはあきらめられない。疲れていても絶対に入りたい」と私生活のこだわりを明かした。

　杏の主演で放送された当時は上京前の学生。リアルタイムでドラマを見ていたという。「今回は自分が花咲舞として皆さんに元気をお届けする。コロナ禍とかいろんなことを経たりして、あの当時と考え方が変わった方はたくさんいると思う。それでも（花咲が）当時と同じように突き進む姿は変わらない。私が当時テレビの前で見ていた感覚と同じよう、皆さんが元気になったり、明日からまた頑張ろうと思ってもらえるような作品にしたい」と決意をにじませた。