俳優の山崎賢人（２９）が１９日、京都・仁和寺で行われた主演映画「陰陽師０」（４月１９日公開）のキックオフイベントに共演の染谷将太（３１）、奈緒（２９）、監督の佐藤嗣麻子氏と出席した。同寺での映画ＰＲイベント実施は異例。安倍晴明役の山崎はロケを行った世界遺産に“凱旋“し、荘厳な場所の力に感動しながら撮影を振り返った。

　京都３大門の一つ「二王門」の重厚な扉から登場した山崎らは、境内に敷かれたレッドカーペットを厳かに歩き特設ステージに登壇。世界遺産での撮影を「昔から残っている場所はパワーとかエネルギーが本当にすごい。そういう場所で晴明を演じられて、映像にもエネルギーが満ちあふれていると思う」と興奮ぎみに振り返った。

　さらに、国宝の「金堂」に足を踏み入れた貴重な経験にも触れ、「すごく研ぎ澄まされた空間。ピーンと、スーンとしているような静寂な感じで、それが映像にも残っている」とロケーションの力を熱弁した。

　映画は、呪いや祟りから都を守る陰陽師の学校であり省庁の「陰陽寮」が政治の中心だった平安時代が舞台。山崎の劇中衣装は、晴明とゆかりのある高野山の霊木から作った生地で製作されたという。山崎は「衣装自体にもパワーが宿っている。いろいろな力を借りながら晴明を作っていけました」と感謝した。