藤井聡太八冠 今でも「負けず嫌いは残っている」タイトル戦20連覇から一夜 心境語る
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将棋の藤井聡太王将(21=竜王、名人、王位、叡王、王座、棋王、棋聖と八冠)が第73期王将戦七番勝負に4連勝し、王将位防衛で歴代最多更新のタイトル戦20連覇達成から一夜明けた9日、都内で会見を行った。
対局は2日目の午後からリードを広げ完勝。「収穫のあったシリーズだった」と振り返った。故大山康晴十五世名人を超え、58年ぶりに単独歴代1位の記録を更新。タイトル獲得通算20回も歴代単独6位に浮上した。
幼少期には負けて悔しさ泣きすることもあったが、力をつけた今でも「負けず嫌いは残っている」と勝利への強い気持ちは忘れていない。ただ「棋士という立場だと次の対局もある。気持ちを切り替えてやっていかなくてはいけない」との思いから、涙を流すことはなくなったという。
10日の朝日杯将棋オープン戦後、24日には棋王戦五番勝負第2局を石川・金沢市で控える。藤井王将は「(地震で)大変な状況が続いている中、対局を迎え入れていただけることはうれしく思います。おもしろい将棋を指せるように全力を尽くしたい」と力を込めた。