「アカデミー賞」日本勢躍進3作品ノミネート 視覚効果賞に「ゴジラ-1.0」が邦画初選出

 『ゴジラ-1.0』 Ⓒ2023 TOHO CO., LTD.
 君たちはどう生きるか Ⓒ2023 Studio Ghibli
 『PERFECT DAYS』の役所広司ら Ⓒ2023 MASTER MIND Ltd.
3枚

 米映画芸術科学アカデミーは23日、世界最高峰の映画の祭典「第96回アカデミー賞」の各賞候補作品を発表し、視覚効果賞に山崎貴監督の「ゴジラ-1.0」が邦画としては初めて選ばれるなど日本からは3作品がノミネートされた。

 シリーズ70周年記念作となる「ゴジラ-」は、昨年11月の公開から現在までに全世界興収1億ドルを突破。国内外で多数の映画賞を受賞し、1月に入ってから渡米した山崎監督は、様々なロビー活動を行ってきた。

 このほど、デイリースポーツなどの取材に応じた際にはその活動について「いろんな映画人に会ったけど、皆ゴジラを知ってて。僕のことも『君は今一番ホットな監督だから』と言われた」と回想。ハリウッドなどで活躍する大御所とも会合し「何者か分からないから『とりあえずゴジラ(のフィギュア)を持ってろ』って言われてずっと持っていた。僕の通行手形みたいな感じ」と改めてゴジラの偉大さを口していた。

 ノミネートが決まり「まさかオスカーに絡むことができるとは想像してなかったです。ゴジラを作った時も全然想像してなかったので、すごくうれしいです」と歓喜。監督として同賞を受賞したのは「2001年宇宙の旅」のスタンリー・キューブリックしかおらず、山崎監督が受賞すれば55年ぶり史上2人目、アジア初の快挙となる。

 長編アニメーション映画部門賞には宮﨑駿監督の「君たちはどう生きるか」が候補入り。同賞ノミネートは「風立ちぬ」に続く4度目で、02年には「千と千尋の神隠し」で日本作品として初受賞している。スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは「2度目のオスカーがもらえたら、本当に嬉しいです」と期待を寄せた。

 また、国際長編映画賞候補には役所広司主演の「PERFECT DAYS」が選出された。授賞式は現地時間3月10日に開催される。

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