宝塚 2023年本拠地公演全て終了 雪組トップ彩風咲奈「大切なあなたがいるから舞台に立てる」

 宝塚歌劇団雪組公演「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル/FROZEN HOLIDAY」が13日、宝塚大劇場で千秋楽を迎えた。トップスターの彩風咲奈(あやかぜ・さきな)は「大切なあなたがいるから、いまこうして舞台に立つことができます」とあいさつ。2023年の宝塚歌劇の本拠地公演の全てが終了した。

 「宝塚を愛して下さる皆様に、何かすてきな言葉でお気持ちを伝えたしたいと悩んだのですが、気持ちばかりが先走ってしました」と彩風。「苦しませてしまって、悲しませてしまって、それでもやっぱり大切なあなたがいるから、いまこうして舞台に立つことができます」と言葉を絞り出すようにして感謝した。

 数度のカーテンコールでは、「皆様からいただいたパワーが、愛が、私たちの胸の中で大きく膨らんでおります」と胸に手をやった彩風。客席からも、ひときわ大きな拍手が送られた。

 雪組公演は宙組所属の劇団員の転落死を受け、約3週間遅れで1日に開幕した。だが5日の公演の芝居途中で、約30分「舞台上のトラブル」で中断。さらに7日の11時公演が、開演予定時刻を15分過ぎたときに「出演者の体調不良により」急きょ中止となった。同日の午後3時半からの公演は予定通り実施されたが、翌8日に当日公演の中止を発表すると、10日まで「公演を安全に実施することが困難」だとして幕が下りたままに。12日から「公演の準備が整いました」と再々度幕が上がり、この日の千秋楽を迎えた。

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