ザ・ワイルドワンズ 57周年ライブ 鳥塚しげき「あっという間だった」円熟味たっぷり
グループサウンズのザ・ワイルドワンズが5日、都内で結成57周年記念公演「お楽しみはこれからだ!2023秋」を行い、加山雄三(作曲者名は弾厚作=83)が提供し、ミッキー吉野(71)が編曲した新曲「はじまりの渚」(22日発売)など全19曲を披露した。
1966年の同日に「思い出の渚」でデビューしてから57年。ギターの鳥塚しげき(76)は「あっという間だった」と振り返る。ドラムの植田芳暁(75)は「同窓会などでは『おまえまだやっているのか?』と驚かれます。(加瀬友貴を除く3人の)平均年齢75・5歳の後期高齢者バンドで“KKB”」と笑いながら「同世代やシニアの方に、『自分も頑張ろう』と思ってもらえれば」と話した。
2015年にリーダーの加瀬邦彦さんが死去し、その後、次男の加瀬友貴(41)が加入。友貴は「父がいた時からのコンセプトですが、まだまだ永遠に楽しみはあるというエネルギーを与えられれば」と意気込んだ。
円熟味を醸すバンドはこの日、「はじまりの渚」を初公開。植田は「スケール感があり、海にも山にも届くメロディーで超絶品。57年やっているけど、加山さんからいただいた曲なので緊張します。でも幸せと感謝の気持ちが強い」と語った。
60周年の大きな節目も視野に入る。植田は「来年も大きなホールでのコンサートもほぼほぼ決まっている。元気でいないと」と、自然体で話していた。
