もんたよしのりさん急死 長女こむぎさん「学んだ全てが宝もので指針です」 北島三郎「真っ直ぐで正直な男」 悲しみ広がる

 もんたよしのりさん
 NHK紅白歌合戦で歌うもんたよしのりさん=1980年12月
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 大ヒット曲「ダンシング・オールナイト」(1980年)で知られるロックバンド「もんた&ブラザース」のボーカルで、シンガー・ソングライターのもんたよしのり(本名門田頼命=かどた・よしのり)さんが18日朝、大動脈解離のため死去していたことが22日夜、発表された。72歳。神戸市出身。葬儀は故人の希望で、親族のみで行った。後日、お別れの会を開催する予定。突然の訃報に、芸能界は大きな悲しみに包まれた。

 22日夜、もんたさんのブログに個人事務所名義で訃報がアップされた。「とても穏やかな顔で旅立ちました」といい、「あんなに元気でいつもパワフルだったもんたが、天国へ向かうなんて、今もまだ信じられない気持ちでいっぱいです。もんたと共に過ごした長い年月が、まるで走馬灯のように蘇ってきます」とつづられた。マネジャーは妻の恭子さんが務めている。

 長女のこむぎさんは「自由でいるには自分で責任が取れなければいけない」というもんたさんの信条を紹介。「自分の心に正直である一方で、誰かの笑顔を願い行動に移してきた父を、心から尊敬しています。その純粋でまっすぐな生き方に学んだ全てが、私の宝ものですし、指針です」と父への思いをつづり、「大好きなもんちゃんの娘に生まれたことを誇りに思います」と呼びかけた。

 もんたさんは8月29日に約4年ぶりのライブを神戸で開催。9月26日にはNHK総合「うたコン」に生出演し、10月2日のブログで「沢山の人に俺の歌に反応してもらえたようで、めちゃめちゃ嬉しくて嬉しさが全身を駆け巡るようだった」と喜んだ。月1回ゲスト出演していたFM COCOLO「MARK’E MUSIC MODE」には死去した18日も出演予定だったが、かなわなかった。

 芸能界にも悲しみが広がった。「うたコン」で「ギャランドゥ」をもんたさんと歌った新浜レオンは「初めてご一緒したときの圧倒的オーラと、もの凄いパワーに衝撃を受けました」と振り返り、「なんとか負けないようにと必死に食らいついて歌った『ギャランドゥ』を一生忘れません」と誓った。

 もんたさんは「ダンシング-」当時、北島音楽事務所に所属していた。北島三郎は「はじめて会った時から作家としても歌い手としても良い感性を持っていると感じました。いつも真っ直ぐで正直な男でした」と回想。「一緒に過ごしてきた仲間がいなくなるのは本当に悲しく淋しい」と悼んだ。

 もんたさんは生前、「人間いつまでも生きられることはない、自然なこと。先送りしないで、今を一生懸命どう生きるか、やね」と死生観を語っていた。その「自然なこと」は、あまりにも早く訪れてしまった。

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