もんたよしのりさん死去 72歳 大動脈解離 「ダンシング・オールナイト」 9月末にテレビ出演も「穏やかな顔で旅立ち」

 ロックバンド「もんた&ブラザーズ」のボーカルで、「ダンシング・オールナイト」で一世を風靡した、シンガーソングライターのもんたよしのり(本名・門田頼命=かどたよしのり)さんが大動脈解離のため18日に亡くなっていたことが22日、分かった。72歳。兵庫県神戸市出身。通夜・告別式は、親族のみで執り行われたという。

 公式ブログには「ご報告」として所属事務所名義でコメントが掲載。「とても穏やかな顔で旅立ちました」「あんなに元気でいつもパワフルだったもんたが、天国へ向かうなんて、今も信じられない気持ちでいっぱいです」と記された。また長女のKomugiさんが「大切なことを幾つも教えてもらいました」と父をしのんだ。

 寝具店の長男として生まれ、中学1年生で出会ったビートルズで音楽に目覚めた。80年に「もんた&ブラザーズ」として出した「ダンシング・オールナイト」が大ヒット。NHK「紅白歌合戦」にも出場。個性的なハスキーボイスを日本中にとどろかせた。

 83年には大橋純子(73)とのデュエット「夏女ソニア」が化粧品のキャンペーンソングに。同年、友人の西城秀樹さんに提供した「ギャランドゥ」は日本レコード大賞金賞を獲得した。しかし多忙を極める中で疲弊し、84年に活動を休止。関西に拠点を戻し、アフリカや東南アジアを放浪する旅に出た。チャリティーコンサートを数多く手がけ、阪神・淡路大震災や発展途上国への支援金として寄付した。

 2021年にデビュー50周年を迎え、「子どものときに音楽が好きだった感情がよみがえっている」と情熱を語っていた。8月には約4年ぶりとなるライブを地元・神戸市で開催。9月26日にNHK総合「うたコン」(火曜、後7・57)に出演したばかり。10月2日のブログでは、「ただ楽しませてもらった。沢山の人に俺の歌に反応してもらえたようで、めちゃめちゃ嬉しくて嬉しさが全身を駆け巡るようだった」と喜びをつづっていた。

 現在、大阪のFMラジオ・FM COCOLO「MARK’E MUSIC MODE」(月~木曜、後5・00)に月イチゲスト出演をしており、18日に出演するとブログで告知をしていたが、出演することはなかった。

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