TBS「報道特集」7日放送のジャニーズ検証が10日まで配信されず 元MBSアナ苦言「死んだと言われても仕方ない」

 元MBSアナウンサーで、制作会社アンテリジャン代表取締役の子守康範氏が8日、自身のYouTubeチャンネルで、ジャニーズ問題についてTBSに厳しい言葉を投げかけた。「【緊急配信】TBSはまた死んだ? 報道特集 自社取材部分をTVerで削除の理由は?」と題した動画で「TBSはまた今日死んだと言われても仕方がないのかというお話であります」と伝えた。

 10月7日にTBSが「報道特集」内でジャニーズ問題についての社内取材と検証を放送した。ボードに社員から聞き取った証言の一部をズラリと掲示。報道局、制作担当、編成局編成部の社員と元社員80人以上に取材を行ったと伝えた。

 2003年のジャニー喜多川氏のセクハラ行為を認める内容の東京高裁判決を報じなかったについて報道しなかったことについては「社内からの圧力やジャニーズ事務所への忖度があったと証言した人は1人もいなかった」と説明。一方で10年のジャニー氏の人身事故については、ニュースが「欠番」になったとし、当時の報道局幹部の「『ジャニーズ事務所は面倒くさい』という思いや編成部への配慮が判断要素の1つになった」という言葉も紹介した。

 ドラマプロデューサーの「圧力を感じたことは一度もない。忖度を強要されたこともない」、制作経験者の「『キャスティングで圧力』とか言われるが、それは通常のビジネス」という証言も紹介。一方で制作経験者の「事務所とのトラブルから打ち切られたという話を聞いたことがある」「この1年の間にもジュリー氏を通してキャスティングをめぐる圧力が番組にあった」という証言もあったとした。

 同局の日下部正樹氏は「ジャニーズという巨大な帝国を育てたのは間違いなくテレビ局です」とコメントした上で被害者に謝罪。テレビ局全体の問題だと指摘し「記者会見で拍手をしている場合ではないんです」とした。

 子守氏は、社員らの証言について「なぜ共有をしてそのことを記者会見でぶつけなかった」と疑問点を指摘。さらに、この日、見逃し配信の「TVer」では自社取材や検証の部分がアップされていないとし「これまでやったことのない自分のところの社員やOBに話を聞いて放送するという、自社の恥ずかしいところも含めて出しましょうというのが昨日のあの報道特集の後半部分の特集だったんじゃないんですか」と呼びかけた。

 配信中にもTVerを確認し「理由がまださっぱりわかりません。なぜTBSが、TBS報道局報道特集という班が自信を持って放送したものがあのTVerで配信されていないのかわたしにはさっぱりわかりません」と繰り返した。なお10日午後になってTBSは検証部分の映像もTVerアップした。

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