岡本健一「何とか『終わりよければすべてよし』でいい方向に進んでいけば」 シェイクスピア作品タイトルに思い
俳優・岡本健一(54)が31日、舞台「尺には尺を」「終わりよければすべてよし」(東京・新国立劇場 中劇場、10月18日~11月19日)の制作発表会見に出席した。
人間の内面やむき出しの欲望を描いたシェイクスピアのダークコメディ2作品を、交互で上演する。
岡本は両作について「一番ひかれたのはタイトル」と話し、「何の尺なのか。自分にとっての尺なのか、時代にとってなのか」と思いを吐露。「今、時代や世の中の流れというものがありますけど、何とか、『終わりよければすべてよし』で、いい方向に進んでいけばいいなと思います」と神妙に話した。
悲劇とも喜劇ともつかない、その結末から「問題劇」とも分類される。岡本は「権力者がいたり市井の人が出てきたり。日本の政治家の方や国を動かす方に劇場に足を運んでいただきたい。いろいろな過ちや発見があるし、生きていくうえで何が大切なのかがいっぱい詰まってる作品」と語った。
「尺には-」で岡本と恋仲を演じ、14年ぶりの共演を果たすソニン(40)は「おいくつになっても色気ムンムンだなと思いました。色恋の関係性になるのは何の心配もないなと思いました」と笑顔で話していた。
他に、中嶋朋子(52)らが登壇した。
