草刈正雄 米兵の父は生きていた「何も言葉が」と涙 婚外子、父は出生前に帰国「朝鮮戦争で死んだと…」

 俳優・草刈正雄(70)が14日、NHK総合で放送された「ファミリーヒストリー」に出演。朝鮮戦争で死んだと聞かされていたアメリカ兵の父が、実は生きており、2013年に亡くなっていたことが明らかになった。

 福岡出身の草刈。父親は日本に駐留したアメリカ兵。戸籍には母・スエ子さん(2010年死去)の名だけで、父の名はなく、婚外子だった。生まれたときから母と二人暮らしで、母は父について「朝鮮戦争で死んだ」「(写真は)全部焼いた」と説明し、父の顔すら見たことがなかった。

 番組制作班は、草刈の記憶にあった「ロバート・トーラ」を頼りに捜索。DNA鑑定などの結果、「ロバート・H・トーラー」という米空軍の2等軍曹だったことを突き止める。ノースカロライナ州出身の7人きょうだいの三男。四女で草刈の父の姉、ジャニタさん(97)が取材に応じ、「(今生きている中で)私だけがこのこと(秘密)を知っていて、誰にも話せずにいた」と告白。「弟はとてもチャーミングでハンサムでよくモテました」と話し、若き日の写真を見せた。VTRを見た草刈は「……そうですね……、すいません、何も言葉がなくて」と涙をにじませた。

 父は、草刈が生まれる前に、アメリカに帰国。草刈を1人で産んだ母親は、アメリカの住所に手紙を出すが、すでに西ドイツに渡っており、姉マーガレットさんからわずかなお金が送られたという。父は敵国だった日本人との間に子供ができたことを家族に言い出せず、「神経衰弱になっていた」とジャニタさん。「私は若く、お金もなかった。親子の無事を祈るしかなかった」と涙を浮かべ、長年後悔し続けてきたことを打ち明けた。

 草刈は「(母は)何度か(赤ん坊だった)僕を抱いて電車に(飛び込もうと)したことがあったらしいです」。当時は敵国だった米国人との子供という偏見から必死に守ってくれていたことを振り返り「苦労しましたね」と涙した。

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