LE VELVETS・佐藤隆紀 発声の極意追求15年「答えは出ない」が「面白い」 8・6憧れの地で結成15周年公演

 フルオーケストラと共演するLE VELVETS
 美声で観客を酔わせる佐藤隆紀
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 4人組男性ボーカルグループ・LE VELVETS(ル・ヴェルヴェッツ)が8月6日に東京文化会館大ホールで結成15周年プレミアムコンサートのアンコール公演を行う。3月に東京、4月に京都で開かれたフルオーケストラの共演コンサートの再演。最年少メンバーでミュージカル「レ・ミゼラブル」で主人公ジャン・バルジャン役の経験もある佐藤隆紀(37)は「貴重な機会。記念すべき1日になる」と意気込んでいる。

 グループとして初めてクラシック音楽の中心・東京文化会館のステージに立つ。8月6日の本番を前に「憧れの場所。次、いつ立てるか分からない貴重な機会になると思います」と意気込んだ佐藤。ソロコーナーではマイクを外し、“生声”でのパフォーマンスも予定しているといい「今回ならではの挑戦する部分」とアピールした。

 メンバー全員が身長180センチ以上で音大声楽科出身。テノールの佐藤、佐賀龍彦(42)、日野真一郎(41)とバリトンの宮原浩暢(43)で構成され、クラシックとポップスを融合したクラシカルクロスオーバーのグループとして08年に結成された。ここまでの15年を「山あり谷あり。あっという間」と表現。ミュージカルでの第一線でも活躍しているが、観客を魅了するその発声の極意は「答えは出ない。それがちょっと今面白くて」と笑う。

 高校生時代に約1カ月をかけて「突然パンって響いた瞬間があって」と“響く”声を見つけ、以来、発声の探求を続けている。音大で培った技術を引っ提げて臨んだ初めてのミュージカル出演時には、共演した山崎育三郎(37)と城田優(37)からの“愛のダメ出し”をもらい、学んだ。

 「僕がいい声でバーンって歌ったときに『なんでそんなデカい声で歌うの?』って。『お客さんは芝居を見に来てるんだから、いい声じゃなくて感情を見たいんじゃない』って言われて」

 技術よりも心。「試行錯誤の連続が楽しい」と話す佐藤は、今でも自分の声に自信を持っていないという。「自信を持てたら負けだなと思っていて。いい声だなと思った時が終わり」と言い切る。取材日も、スターダストレビューの根本要(66)にJ-POPを歌う際の声の出し方をラインで質問。音楽番組も積極的に視聴し「完成し切っていない人の歌はめちゃくちゃ勉強になる」と自身に落とし込んで研究する。

 「目の前にいるお客さんをいかに感動させるか」を希求し続ける15年。グループとしては立ったことのない舞台に思いをはせる。「今まで応援してくれた方にも感謝の気持ち、応援しよかったと思ってもらえるために、紅白は夢としてありますね」。大みそかのNHKホールのステージ。まだまだ続く夢への道を、歩いて行く。

 ◆佐藤隆紀(さとう・たかのり)1986年2月5日生まれ。福島県出身。国立音楽大学演奏学科声楽専修卒業後、08年にLE VELVETSのオーディションを受け、最年少メンバーとして合格。15年には「タイタニック」でミュージカルデビュー。19、21年には「レ・ミゼラブル」でジャン・バルジャン役を演じる。身長180センチ。実家はラーメン店。

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