SHELLY「性教育」がライフワーク タレントでは異例のYouTube発信

 タレントのSHELLY(39)が性教育について語るYouTubeチャンネル「SHELLYのお風呂場」が注目を集めている。情報が氾濫する時代に、正しい性の知識を届けたい-。10代の頃から、その必要性を痛感してきており、自身のライフワークと位置づける。タブー視される傾向もある分野で発信を続ける思いを聞いた。

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 サムネイルには「セックス」「エッチ」といった直接的な言葉が並ぶ。性行為を「にゃんにゃん」など隠語に置き換えることもできるが、それをしないのがポリシーだ。

 「伏せ字にすると言ってはいけない言葉になってしまう。そうはしたくないんです。そのアレルギーを払拭(ふっしょく)したい」

 切実な問題でありながら、どこか「恥ずかしいもの」といったイメージが先行し、正面から充足した知識が伝えられていない現状がある性教育。「タブー視し過ぎることで、大切なことがきちんと話し合われていないように感じる」という危機意識が根底にある。

 三姉妹の末っ子。自分が10代の頃、姉たちと同級生たちの性の知識に大きな差があると感じていた。友達が中絶を経験したこともあり、性教育の重要性を痛感してきた。

 「売れて『あ、SHELLYだ!』と思われたい気持ちはまったくなくて、影響力が大きくなれば、性教育について若い子たちに届きやすくなるかもと考えてきました。10年以上前から『何をやりたい?』と言われたら必ず『性教育』と答えていたんですけど、そのたびに『絶対に無理だよ』と言われていて。思い切って自分で発信しようと思い、若い子に一番届くのはYouTubeだろうと思って始めました」

 2020年12月に開設し、登録者数は31・9万人。全部の年代に均等で、男女比は半々という。女性器の解説動画は「圧倒的に65歳以上の男性が見てくれている」と意外な傾向も表れ、若年層に限らない潜在的な性教育の需要を感じている。

 月1の企画会議で5~6個のテーマを決定。開設時点で2~3年分の企画案があったといい「ネタは尽きません」と自信を見せるライフワークだ。

 悩みは直接的な表現を選択しているゆえに「広告が全然入らない」こと。大きな課題となっており「死活問題。サステナブルなチャンネルにしていかないといけないですね」と苦笑いする。

 「一番最初にそうなればいいねと話していたのは、中学生が親に隠れてドキドキしながら見るんだけど、親も『このチャンネルならいいか』って思ってもらえる絶妙な位置。だからエッジでい続けたいし、だからといってクリック欲しさにとがったことをやろうって気はない。正しい知識を伝えて、選択肢を与えてあげたい。そこの精神は変わらずにいきたいなと思います」

 ◆SHELLY(しぇりー)1984年5月11日生まれ。神奈川県出身。14歳の時にモデルとしてデビュー。20代になってからは情報番組やバラエティーで活躍。22年5月に事実婚のパートナーとの間に第3子を妊娠し、同年10月に自宅出産。日本テレビ系「ヒルナンデス!」の金曜レギュラーを務める。日本酒のきき酒師の資格を持つ。

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