和田アキ子 ラストホールツアー 一時は車椅子、満身創痍で覚悟の55周年 「引退せぇへんぞ!」ライブは継続

 歌手の和田アキ子(73)が10月からラストホールツアーを開催することが24日、分かった。昨年10月25日にデビュー55周年イヤーに突入したが、近年は股関節や右目の不調などに悩まされ、年齢を鑑みて、“ラスト”の冠を付けることを決意。10月18日の東京・NHKホールを皮切りに、現時点で11月は広島、12月は愛知を回る。このほど、デイリースポーツなどの取材に応じた和田が満身創痍(そうい)で最後のホールツアーへ挑む覚悟を示した。

 テレビで快活な姿を見せる芸能界のご意見番が陰で不調と戦っていた。

 昨年8月にジムで股関節を痛め、変形性股関節症と診断された。医師から絶対安静と言われたが、昨年12月にブルーノート東京でライブを敢行。痛み止めでごまかしていたが、1月からさらに悪化。2年前から右目の網膜色素上皮裂を患い、体は悲鳴を上げていた。

 「歩行困難で、おなかに力が入らずに歌うのも困難だった。春から回る予定だったツアーはキャンセル。実はテレビの見えない所ではつえをつかないと歩けなかった。ちょっとした所は車椅子を使って。治療して、何とか4月からつえなしで歩けるようになった」

 徐々に不調が改善していく中で「55周年の節目の年に“歌手・和田アキ子”を素通りして良いのか」と自問自答し、10月のNHKホールを皮切りにツアーを回ることを決断。「年齢的にも気力的にもホールツアーは最後かな」と位置付けているが、「歌う気力は十分ある」と炎を燃やす。

 今秋に控えるツアーに向け、現在は週2でボイストレーニングに励む。熟考中のステージの構成を「ブルーノートで評判の良かった楽曲をピックアップして歌いたい。洋楽もカバーしたい。5年ぶりに『今あなたにうたいたい』を猛練習しているので、集大成として歌いたい」と明かす。

 デビューから55年の道のりを「給料制のホリプロでよくやったと思う」とジョーク交じりに振り返りつつ、「感無量です。人生の半分以上お世話になっていますから、感謝の気持ちを歌に乗せてお届けしたい。これぞ“和田アキ子のショー”というのを見せたい」と腕を回している。

 ラストホールツアーと銘打つが、今後もライブは続ける。「司会が(会見の)説明したら『引退みたいやな』って。引退せぇへんぞ!(ホリプロの)ビルの基礎は私が建てたんだから!」と吠え、「最悪、車椅子になるかもしれないけど、ホールツアーという大きなくくりでは最後だと思って、余力を残さないように振り絞りたい」と意気込んだ。

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