藤井聡太竜王「大きな誤算」名人戦2連勝も笑顔なし 最年少名人&最年少七冠に前進

 将棋の藤井聡太竜王(20=王位・叡王・棋王・王将・棋聖との六冠)が渡辺明名人(39)に挑む第81期名人戦七番勝負第2局2日目が28日、静岡市内の「浮月楼」で指され、藤井竜王が87手で勝利。開幕2連勝を飾り、最年少名人と最年少七冠の偉業達成に大きく前進した。

 後手の渡辺名人が角交換を拒否し、じっくりスローペースの「経験のない形」(藤井竜王)の将棋に。2日目まで長い難解な中盤戦が続き、藤井竜王は1時間近くの長考を何度も挟み、一時は持ち時間差が2時間近くにも広がった。「大きな誤算があった。形勢は苦しいかなと思っていました」。

 苦境を打破しようと頭を抱えながら、的確に渡辺名人の手に対応。その中でじわじわとリードを広げていっての勝利。「序盤の構想の立て方と中盤で誤算があったので、次局以降の課題だと感じています。しっかり振り返って、次につなげられたらと思います」と、連勝にも喜びの表情はなかった。

 藤井竜王には、谷川浩司十七世名人(61)の最年少名人記録「21歳2カ月」の更新と、羽生善治九段(52)に並ぶ、最年少七冠記録「25歳4カ月」の27年ぶりの更新がかかる。菅井竜也八段(30)との叡王戦も開幕。6月からは佐々木大地七段(27)との棋聖戦も開幕し、トリプルタイトル戦になる可能性もある。

 第3局は5月13、14日、大阪府高槻市の「高槻城公園芸術文化劇場」で指される。

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