「スラダン」 中国で映画チケット海外アニメ最高22億円超 新海監督「すずめの戸締まり」上回る
人気バスケットボール漫画「スラムダンク」の映画「THE FIRST SLAM DUNK」が20日、中国本土で公開された。中国でもスラムダンクのアニメが1990年代にテレビ放映され、一部で絶大な人気を誇る。
インターネットメディア、澎湃(ほうはい)新聞によると、事前のチケット販売額が19日深夜に約1億1560万元(約22億6千万円)を突破。中国で3月に公開された新海誠監督のアニメ映画「すずめの戸締まり」を超え、中国で公開された海外アニメの最高額を記録した。
原作者で映画の脚本・監督を務めた漫画家、井上雄彦氏は20日、ツイッターに「中国で公開され、とてもうれしい。楽しんでほしい」と中国語で投稿し、中国のファンに謝意を示した。
上海の映画館では20日午前0時ごろからの上映回がほぼ満席に。観客にはキャラクターのユニホームを着た人も目立ち、上映中は拍手のほか「ウオー」との歓声や笑い声が上がった。フリーターの陳心語さん(25)は「青春で、熱血で、感動した。明日と明後日のチケットも買った」と話した。
公開に合わせ、中国旅行大手はスラムダンクの舞台となった「聖地」旅行の思い出や写真をインターネットのサイトに投稿した人に、日中の往復航空券が当たるキャンペーンを始めた。
中国では、バスケットボール協会会長の姚明氏がかつて米プロバスケットボールNBAで活躍したこともあり、バスケ人気が高い。