大谷翔平が教科書になる 小学校算数、社会などに登場 卓球・伊藤美誠、競泳・池江璃花子らも 24年度から使用
文部科学省は28日、2024年度から小学校で使用される教科書の検定結果を公表した。新たな教科書では、米大リーグ・エンゼルスで活躍する大谷翔平選手(28)が多数の教科書に取り上げられるなど、さまざまなトップアスリートが登場し、ロシアのウクライナ侵攻や25年大阪・関西万博といった最新のニュースも反映された。
22年2月に始まったウクライナ侵攻を取り上げたのは、小学6年の社会の教科書。検定申請する直前の出来事で、この1点だけだった。第2次世界大戦後の主な戦争・紛争を説明する地図に「ロシアによるウクライナ侵攻(2022年~)」と記載した。地図全2点は、ウクライナの首都を「キーウ(キエフ)」と記した。
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも大活躍した大谷選手は、算数や社会などの教科書に登場。算数では、日々の仕事に算数がどう生かされているのかを語るインタビューに卓球の伊藤美誠選手、宇宙飛行士の野口聡一氏らと登場した。道徳では、白血病を乗り越えて東京五輪に出場した競泳の池江璃花子選手や、元車いすテニスの国枝慎吾さんが紹介された。
保健の「心の健康」を学ぶ単元で、将棋の藤井聡太さんが負けた時の気持ちの切り替えについて言及した。
高校の教科書では、国語表現で人気音楽ユニット「YOASOBI」のインタビューが盛り込まれた。美術3はアニメ映画制作を紹介する中で、戦時下の日常を描いた「この世界の片隅に」や細田守監督の「竜とそばかすの姫」を取り上げた。