ガーシー議員 15日にもクビ 代読の弁明書で“捨てゼリフ” 自身を「不純物」

 参院懲罰委員会(鈴木宗男委員長)は14日、政治家女子48党(NHK党から党名変更)のガーシー参院議員(51、本名東谷義和)を「除名」とする懲罰案を全会一致で可決した。15日の参院本会議で出席議員3分の2以上の賛成で正式決定すれば、ガーシー氏は国会議員としての身分を失う。参院では1950年の小川友三氏以来約73年ぶりの除名劇。現行憲法下では衆参で3人目となる。

 政女党の浜田聡参院議員(45)が代読した弁明書で、ガーシー氏が“捨てゼリフ”を吐いた。「除名というペナルティが課せられるのなら、オレが30万人近くに言った公約が160人(参院定数・248人の3分の2)ほどの方々の意見だけで反故にされる」と主張。「あなたがたも私に票を入れてくれた有権者に謝罪をしてください。それが筋」と求めた。

 一人称は「オレ」。関西弁丸出しだった。「オレみたいな人たちが立候補すると思います。最初から立候補の段階で排除してください。当選してからごちゃごちゃ言うのは後出しジャンケン」。矛先は野党にも向けられ「永遠に自民党に勝てない。顔色をうかがいながら除名されないことに必死になるでしょう。最初から野党などいらない。自民党の属党になればいい。ムダな選挙もいらんし、オレみたいな不純物は生まれない」とぶった。

 与野党全会一致での「除名」。鈴木氏は「民主主義の何たるかの基本をわきまえていない。国会に出ないで独りよがりの身勝手な発言をしても、民主主義では通用しない」とガーシー氏を批判した。

 鈴木氏は「ガーシー議員は国会議員でなければ話題にならない」とバッサリ。今月に入り、ガーシー氏側からリモート対談の申し出があったが固辞したといい「その手には乗らない。国会に1回来ればインパクトあったのにね。再び選挙に出ても、国民は受け付けない」と厳しい言葉を投げかけた。

 ガーシー氏は「どのような結果になろうとも従いますが、受け入れることは永遠にないと思っていてください」と意味深な言葉で結んだ。約8カ月に渡った“ガーシー劇場”の幕は、除名によって下りるのか。

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