日本将棋連盟は２８日、政府の新型コロナのマスク着用緩和の方針を受け、３月１３日から東京、関西、名古屋の将棋会館（対局場）での対局中のマスク着用について「任意」とすると発表した。

　将棋連盟では２２年２月１日から臨時対局規定として、マスク着用をルールとしていたが、政府がマスクについて３月１３日から個人の判断に委ねるとしていることから、それに準ずることに。３月１３日から新型コロナが５類となる５月８日まで、将棋会館内での会話が行われない対局中はマスクは「任意」とするとした。

　言葉を発する感想戦は、着用を「推奨」とするが、重症化リスクが高い人が多数いる場所や、密集した空間が想定される場合は着用を「指示」することもあるとした。もちろん咳などの症状がある場合もマスク着用を「推奨」し、検査陽性者や濃厚接触者は来館を控えるようにとも記している。

　対局中のマスクに関しては、日浦市郎八段（５６）が、過去３度、公式戦中に鼻を出してマスクをし、審判役を担う立会人の裁定、処置に従わず、１３日に３カ月の出場停止処分を科されている。