「はじめの一歩」森川ジョージ氏「ワイドナ」で不健全図書の「お気持ち」基準に疑問

 「はじめの一歩」の作者・森川ジョージ氏が26日、フジテレビ系「ワイドナショー」に出演し、「不健全図書」についてコメントした。森川氏は2月9日に「不健全」という名称変更を求めて都に陳情している。森川氏以外にも「あしたのジョー」のちばてつや氏、「進撃の巨人」の諫山創氏、「ワンパンマン」の村田雄介氏らも陳情に参加している。

 森川氏は「不健全図書」も「あっていいと思ってる」とし、「表現の自由」についても「軽々しく言うなよって思ってる。自由に描くなら責任は取れよ」と描く側のきちんとした考えが求められることも語った。

 「不健全図書」に指定されても、成人相手なら書店での販売などは可能。しかし、現実的には書店は販売サイトが自主的に販売を控えるようになり、ほぼ“発禁図書”扱いになってしまうことを指摘。「収入を断つことになってる、結果的には。それがいかがなものか」と語った。さらに「『不健全』『有害図書』って漫画家からすると非常に侮辱的な言葉です」と描く側の心境も代弁した。

 アンガールズ・田中卓志は「『R指定』とか、世間に浸透している言葉の方がスッと入ってくる」と提案。元MBSのフリーアナウンサー・豊崎由里絵は、ネット上に「不健全」なものはあふれているとし「この制度自体、別にいらないんじゃないか。マンガだけ縛ってチェックしてっていうのは違うんじゃないかな」と持論を展開。一方で、実際に見せられた「不健全図書」には「想像してたよりも不健全で、とてもとてもとても過激だったんです」と驚いたことも明かした。

 「不健全図書」に指定される対象は

・著しく性的感情を刺激するのも

・甚だしく残虐性を助長するもの

・著しく自殺または犯罪を誘発するもの

とされている。森川氏は「『著しく』『甚だしく』ってお気持ちじゃないですか。だれがどうやって線を引いてる」と基準が極めてあいまいで、指定するかどうかは担当者の感覚で決まってしまうことへ危惧を示した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス