賄賂はカープ観戦チケット!? 広島県発注工事巡る贈収賄事件

 広島県発注工事の入札を巡り、土木建築会社に予定価格を漏らし、見返りにスポーツ観戦入場券(12万2200円相当)を受け取ったとして、県警は22日、加重収賄と公競売入札妨害、官製談合防止法違反の疑いで県建設産業課主査の曽根田英一容疑者(49)を再逮捕した。贈賄と公競売入札妨害の疑いで、土木建築会社「増岡組」の建築営業部副部長、島津江修容疑者(54)も逮捕した。

 増岡組によると、入場券はプロ野球・広島のスイートルームの観戦チケットだったとみられる。曽根田容疑者の逮捕容疑は、21年9月の広島県立高校舎改修工事の一般競争入札に関し、同8月に予定価格を島津江容疑者に教え、謝礼と知りながら、県庁敷地内で入場券を受け取った疑い。島津江容疑者は、予定価格に基づいて勤務先に落札させ、賄賂となる入場券を曽根田容疑者に渡した疑い。

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