高島礼子 母亡くした経験生かす 映画「いちばん逢いたいひと」白血病の娘寄り添う母を熱演
女優・高島礼子(58)が、AKB48・倉野尾成美(22)の主演映画「いちばん逢いたいひと」(2月17日から広島・福山駅前シネマモード、24日からシネ・リーブル池袋ほかで公開)で、白血病の娘に寄り添う母を熱演している。母をがんで亡くした高島は、家族が白血病で闘病した経験を持つ俳優やプロデューサーらとタッグを組み出演。自らの経験を生かす作品への思いを語った。
白血病を発症した娘を持つ二つの家族を描く物語。共演の大森ヒロシ(59)が2~3年前に妻を白血病で亡くし、不破万作(76)の姉も闘病したと聞いた高島は「『この役をやるのは僕だな』とおっしゃっていて、だからこそ明るいリアルなお父さん、おじいさんがいたのかなと」と撮影を回想。
自身が30年前にがんで母を亡くしたことに触れ、「みんなそういう経験があるからこそ、その時の想いをここで表現できたらと思い、経験が活かされたお芝居をされているんだなと思います」と思いを明かした。
プロデューサーの堀ともこ氏は娘が白血病になり家族で乗り越えた体験がある。高島は堀氏の体験を「暗くする必要はなくて、嬉しい時は喜んで、悲しい時は一緒に悲しめばいいのかなと思いました」と演技の参考にした。「父を最近亡くしたりして、介護の面においては経験もある」とも述べ、脚本の印象について「介護する家族側と病気になった子どもの気持ちが暗すぎない」と表現した。