笑点の新メンバーは春風亭一之輔「落語を30席やるくらいくたびれました」

 日本テレビ系の演芸番組「笑点」(日曜、後5・30)の新メンバーに「今、最もチケットが取れない」と言われている売れっ子落語家の春風亭一之輔(45)が決定し、5日の放送で初登場した。

 一之輔は「自分でもちょっと驚いておりますけれども、これから、程よく、力を抜いて頑張ってゆきたい。のんびりしたゆるーい時間を味わっていただければと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします」と意気込み。

 レギュラーメンバーとして初の大喜利収録を終えて「くたびれました。落語を30席やるくらい。心地よい疲れです」と充実感を漂わせ、この日の大喜利を「伸びしろがまだあるので50点!」と厳しめに自己採点した。

 司会の春風亭昇太(63)は、新メンバーに一之輔が決定したことを聞いた際は「よく引き受けてくれたなとびっくりしました。忙しい人なので、笑点どうですか?といわれても断るんじゃないかと思っていたくらいだったので、とにかく驚きました」と振り返った。

 初の大喜利を終えて「すでに自分の立ち位置みたいなものをわかっていて、これからますますやりやすくなるなと喜んでいます」と、一之輔への期待を膨らませていた。

 「笑点」のレギュラーメンバーは、三遊亭円楽さんが昨年1月から脳梗塞のため休演し、昨年9月30日に死去。前回の1月29日放送分まで、代演があてられてきた。

 一之輔は1978年1月28日生まれ、千葉県野田市出身。本名川上隼一(かわかみ・としかず)。2001年、日大芸術学部卒業。春風亭一朝に入門。前座となる。前座名は朝左久。04年、二ツ目に昇進。一之輔と改名。10年、NHK新人演芸大賞。12年、21人抜きで真打に昇進した。12、13年、国立演芸場花形演芸大賞。15年、浅草芸能大賞新人賞。主な持ちネタは「不動坊」、「茶の湯」、「鈴ヶ森」、「初天神」など。出囃子はさつまさ。紋は中蔭光琳蔦。趣味は喫茶店巡りなど。

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