藤井聡太王将 ガックリ「思わしい変化が見つからなかった」お手上げ“参りました”

 投了し、羽生九段(右)に対し一礼する藤井王将(代表撮影)
 感想戦で対局を振り返る藤井聡太王将(代表撮影)
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 第72期王将戦七番勝負第2局2日目が22日、大阪府高槻市「山水館」で指され、挑戦者の羽生善治九段(52)が藤井聡太王将(竜王・王位・叡王・棋聖との五冠=20)に101手で勝利。シリーズ成績を1勝1敗のタイに戻した。1日目からわずかにリードを奪った羽生九段は、2日目も徐々に優位を拡大。最後は藤井王将の10連続王手にも冷静な指し回しで対応し、前人未到のタイトル通算100期へ向け大きな1勝をつかんだ。

 藤井王将はわずかな残り時間で反撃の機会をうかがって長考を重ねたが、「あまり考えていても、思わしい変化が見つからなかった」と逆転には至らず。最後はがっくりと肩を落とし、無念の表情を見せた。

 2日目は「攻める」より「攻めさせられる」展開が多かった。飛車、角の大駒を次々に投入して猛攻を仕掛けるも、手厚い羽生陣にはね返され「(形勢が)はっきりしてしまったかなという感じ。その前に何かあったかなというところです」とお手上げだった。

 第3局は28、29日と、中1週間のハードスケジュール。「すぐなので、しっかりいい状態で臨めるようにしたいです」と、切り替えと修正を誓った。

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