坂東彌十郎 スイスで一人旅、森で迷子になり「大声で歌うしかないと」

 66歳で大ブレイク中の坂東彌十郎(撮影・伊藤笙子)
 66歳で大ブレイク中の坂東彌十郎(撮影・伊藤笙子)
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 歌舞伎俳優・坂東彌十郎(66)の快進撃が止まらない。昨年は連続ドラマ初出演となったNHK大河「鎌倉殿の13人」で、主人公の父・北条時政を快演。お茶の間に“時政パパ”として親しまれ、今年は2日に初日を迎えた東京・歌舞伎座「壽 初春大歌舞伎」(27日まで)の第二部「人間万事金世中」で、6年ぶりに歌舞伎座で主演を勤めている。大躍進の1年を振り返るとともに、その素顔を明かした。

 多忙を極める彌十郎の息抜きはトレッキング。コロナ前は毎年スイスに20日間、一人旅していた。当初はスイスにクマがいないことを知らず「森の中で迷子になって、クマが出て来たらと思って、大声で歌うしかないと!『ある日~、森の中~』ってもう喜劇みたいに」と、爆笑エピソードを打ち明けた。

 マッターホルンやアイガーの写真を撮影したり、流れ星を見たりして癒やされてきたという。「野生のエーデルワイスを見つけた時とか、めちゃくちゃうれしくて!1人で歌っていたら、フランス人の親子に見られてた」と苦笑するも、すぐに意気投合したという。海外の人ともすぐに打ち解けてしまうのは、彌十郎の親しみやすい人柄ゆえだろう。

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