78歳・前田吟再婚していた「老いらくの恋になった」 74歳歌手・箱崎幸子と6月に

 映画「男はつらいよ」シリーズやドラマ「渡る世間は鬼ばかり」シリーズで知られるベテラン俳優の前田吟(78)が、今年6月に歌手の箱崎幸子(74)と再婚していたことが29日、分かった。小学館のニュースサイト「NEWSポストセブン」がこの日に報じ、前田もデイリースポーツの取材に対して再婚を認めた。前妻は昨年8月、膵臓(すいぞう)がんのため79歳で死去したという。

 前田は電撃再婚を「このまましぼんじゃってもしょうがないという気持ちが一番かな」と説明した。

 昨年2月に前妻のがんが発覚。かなり進行しており、コロナ禍で仕事が減っていた中、「女房の看病だけが人生」という生活が続いた。同8月にみとった前田は「お互い、生きている限り精いっぱいやった」と振り返る。

 その後、今年1月に出会ったのが箱崎だった。箱崎はヒット曲「熱海の夜」「抱擁」で知られる歌手の箱崎晋一郎さんと22歳で結婚し、1男2女をもうけるが1988年に死別。故郷のいわき市で「歌のみせ抱擁」を経営しながら、歌手として活動している。

 シングルマザーとして3児を育て、東日本大震災の被災者への応援歌「生きてやろうじゃないの」を歌い、そして前妻と同郷である箱崎に前田はひかれ、電話で「付き合いましょう」と交際を申し込んだと明かした。

 前田は「自分でも熱いものが残っているっていう感じがしています。生きている希望が湧くのは、人を恋することだったり愛すること。僕の場合、老いらくの恋になっちゃったけど」と笑う。

 「東京で会いたいから、引っ張り出すために、一緒にデュエットのレッスンとか」とアタックしたのが実って今年6月にスピード再婚。夏からは前田の自宅をベースに「いわきと行ったり来たり」の同居生活も始まった。

 来年は、口実のデュエットレッスンから発展して「“ウソから出たまこと”で、2月に(デュエットの)レコードを」リリースすることも決定。「自分たちは頑張って。これからやり残したこともある。老人ホームを訪問したりは計画しています」と、夫婦での慈善活動も考えている。

 今冬は沖縄への新婚旅行も予定しており、公私共に新たな旅立ちの時が訪れたようだ。

 ◇前田吟(まえだ・ぎん)1944年2月21日生まれ、山口県出身。63年、俳優座養成所15期生に。同期は原田芳雄、地井武男、栗原小巻、太地喜和子らそうそうたる顔ぶれで「花の15期生」とうたわれた。映画「男はつらいよ」シリーズ(69年開始)にさくら(倍賞千恵子)の夫・博役で全作出演。ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」シリーズ(90年開始)では長女・弥生(長山藍子)の夫・良役を演じた。身長170センチ。血液型A。

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