女優の唐田えりか（２５）が２６日、都内で行われた主演映画「の方へ、流れる」の初日舞台あいさつに登壇した。２０２０年１月に俳優・東出昌大（３４）との不倫を報じられ、事実上の活動休止状態となって以来、初の公の場。客席からは「おかえり！」「復活おめでとう！」と激励の言葉が飛び、唐田は「今日という日を迎えられたことを本当に感謝しています」と声を詰まらせながら感涙した。

　姉の雑貨屋で店番するヒロイン・里美と、ミステリアスな里美に惹かれていく男・智徳が曖昧なやりとりの中で真実を探り合う会話劇。唐田にとっては３年ぶりの長編主演作で、オーディションにより起用された。

　不倫騒動により当時出演していたドラマ「病室で念仏を唱えないでください」を降板するなど表舞台から消え、２１年９月に短編映画が上映されるまで女優としての仕事は皆無だった。久しぶりに壇上に登り「…緊張しています」と率直に吐露しつつ続けた。

　「私はこの期間、自分というものと向き合っていました。自分のダメなところや弱いところと向き合う中で自分と向き合ってくれる方がいて、ここに立てていると思います。お芝居というものを通して大切な人たちに恩返しをしたいですし、届けられるものがあると思って今もやっています。そんな中でオーディションのお話をいただいて、選んでいただけたことに感謝しています」。“ホーム”で拍手を浴び、再スタートを切った。