岸田首相 寺田総務相を更迭 政治資金問題 閣僚辞任は3人目
岸田文雄首相は20日、政治資金問題が相次いで発覚していた寺田稔総務相を更迭した。寺田氏は同日夜、首相に公邸で辞表を提出し、受理された。辞任を否定し続けていたが、首相は政治資金規正法の担当閣僚として不適当と判断した。後任に松本剛明元外相を起用する方針。閣僚辞任は山際大志郎前経済再生担当相、葉梨康弘前法相に続き、1カ月弱で3人目となる。政権への打撃は必至で、野党は首相の任命責任を厳しく追及する。
寺田氏を巡っては、関係する政治団体が故人を会計責任者とした政治資金収支報告書を提出していた問題などが次々と発覚。野党は国会で辞任要求を続け、自民党内でも国会審議への影響を懸念し、辞任論が広がった。