「火の玉ロック」ジェリー・リー・ルイスさん死去 最後の日に「来世を歓迎」

 エルヴィス・プレスリーやチャック・ベリーらと並ぶロックンロールのオリジネーターで、「火の玉ロック」「ブレスレス」「ホール・ロッタ・シェイキン・ゴーイン・オン」「ハイ・スクール・コンフィデンシャル」などのヒット曲を放った米歌手ジェリー・リー・ルイスさんが28日に87歳で死去したことが、公式サイトで発表された。ミシシッピ州の自宅で、7人目の妻ジュディスさんにみとられたという。

 公式サイトによると、ルイスさんは晩年、脳卒中などの病気やケガに苦しんでいた。亡くなった日にはジュディスさんに「来世を歓迎し、恐れていない」と話したという。

 1935年9月29日、ルイジアナ州フェリディ生まれ。9歳でピアノを弾き始めた。56年にサン・レコードと契約し、シングル「クレイジー・アームズ」でデビュー。斬新で華麗なピアノ演奏と独特の歌声、楽器の上に乗ったりピアノに火を着けたりするエネルギッシュなパフォーマンスで聴衆をKOし、「キラー」という愛称を付けられた。

 人気絶頂の57年、13歳のいとこマイラとの結婚や重婚が公になる醜聞で人気が失墜したが、60年代後半にカントリーで復活。「アナザー・プレイス、アナザー・タイム」「トゥ・メイク・ラヴ・スウィーター・フォー・ユー」「ウッド・ユー・テイク・アナザー・チャンス・オン・ミー」など多くのヒット曲を放った。

 89年にはデニス・クエイドがルイスさんを演じた伝記映画「グレート・ボールズ・オブ・ファイヤー」が公開。86年にはロックの殿堂に選ばれた最初の1人となった。カントリーの殿堂にも選ばれている。米ローリング・ストーン誌の「最も偉大なアーティスト100」では24位。

 晩年までツアー、リリースを続け、後輩のクリス・クリストファーソンは「ロックンロール、カントリー、ソウルを演奏でき、全ての曲が本物である数少ない人物の1人」と評した。最後のレコードは、いとこでテレビ伝道師ジミー・スワガートとのゴスペル・アルバムだった。

 プライベートでは6回結婚し、6人の子供のうち2人の息子を失う不幸にも見舞われたが、12年にジュディスさんと7回目の結婚をして、添い遂げた。

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