歌舞伎座「大向こう」2年7カ月ぶり再開 劇場指定の関係者のみ 團十郎襲名公演から

 松竹は28日、31日に行われる「十三代目市川團十郎白猿襲名記念 歌舞伎座特別公演」(11月1日まで)から、役者へのかけ声「大向こう」を歌舞伎座限定、関係者限定で再開することを発表。新型コロナウイルス感染症対策のため休演となった2020年3月以来、2年7カ月ぶりの大向う復活となる。

 活気がまたひとつ、歌舞伎座に戻ってくる。大向こうとは「成田屋!」「音羽屋!」などの屋号や「十三代目!」という役者の異名を呼び、声援を送るもの。4階席にアクリル板の間仕切りをした「大向うエリア」を設置し、観客と2メートルの距離を確保した上で、劇場指定の関係者がマスクを着用したまま大向こうを行う。松竹は「ご来場のお客様によります大向こう(掛け声を含む)は引き続きお断りいたします」と観客による大向こうはNGとしている。

 これに、31日に十三代目市川團十郎白猿を襲名する歌舞伎俳優の市川海老蔵(44)も「大向こうさん!!!お待たせしました涙!」と題して公式ブログを更新。以前から、大向こうの再開を待っていた海老蔵は「ようやく ようやくです!涙です」と喜びを示した。

 コロナ禍による大向こうの規制後、中村獅童(50)主演の「超歌舞伎2022 Powered by NTT」では、グッズとして大向う付オリジナルペンライトを販売。今月上演されていた「平成中村座」の「十月大歌舞伎」では、「中村屋!」とせりふで“大向こう演出”をするなど、さまざまな工夫がなされていた。

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