フジテレビの三田友梨佳アナウンサーが２７日、同局系「ＦＮＮ特報　安倍晋三元首相『国葬』第一部」に出演し、「弔いたいという気持ちは大切にしたい」と語った。

　若狭勝弁護士は、自身が自民党の議員だったが安倍氏の手法に「へきえきとして」離党したと説明。「安倍さんのやり方は非常に問題があるんだろうと思ってます」と厳しく指摘する一方で「それでも安倍さんの残した外交の関係ではけっこう大きなものも残ってますし、非業の死を遂げたということなので、弔意の気持ちは強く持ってる」とコメントし、自身の感情を引き合いに、国葬反対派にも安倍氏を弔う気持ちのある人がいると推測した。

　フジテレビ解説員の風間晋氏も若狭氏に同意。「安倍さんを『静かにお送りしたい』という気持ちと国葬に関して、いいのか悪いのかっていう判断は別次元なんじゃないのかな」と語った。デモなどで国葬に対しての賛成、反対する人々は「目に見える両極端」とした。

　三田アナは「安倍元総理の功績、人の功績は定量化できるものではなくてそこに明確な答えを出すというのは難しいもの」と分析。この日、正午までに約７０００人が献花に訪れたことも伝えた上で「安倍さんを弔いたいという気持ち、そこは大切に尊重したいと思います」と静かに語った。