尾上松緑 講談の名作を歌舞伎化「役者人生の中で大きな節目」 赤穂浪士の墓で成功祈願

 「芸術祭十月大歌舞伎」の第一部「荒川十太夫」の上演成功のため、堀部安兵衛の墓前に手を合わせる(右手前から)尾上松緑、神田松鯉、神田伯山=東京・港区、泉岳寺
 「芸術祭十月大歌舞伎」の第一部「荒川十太夫」の取材会を行った(左から)神田伯山、神田松鯉、尾上松緑
 「芸術祭十月大歌舞伎」の第一部「荒川十太夫」の取材会に出席した(左から)神田伯山、神田松鯉、尾上松緑=東京・港区、泉岳寺
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 歌舞伎俳優・尾上松緑(47)が26日、東京・泉岳寺で「芸術祭十月大歌舞伎」(4~27日まで、東京・歌舞伎座)の第一部「荒川十太夫」の取材会を行った。

 松緑の発案で、人間国宝の講談師・神田松鯉(79)の名作を歌舞伎化。東京・末廣亭に通う講談ファンの松緑は「僕の役者人生の中でとても大きな節目。松鯉先生には感謝しかありません」とあいさつ。1人で複数人を演じ分ける講談を、出演者の多い歌舞伎に落とし込む作業中だが「自分が前のめりだからか、苦労と思うところがない」と充実感を見せた。

 松緑が演じるのは、赤穂義士の堀部安兵衛が切腹する際、介錯(かいしゃく)を務めた主人公・荒川十太夫。松鯉と神田伯山(39)と共に、堀部安兵衛の墓前に上演成功を祈願した。赤穂事件を描いた歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」で悪役・高師直を演じたことのある松緑は「時たま裏切って申し訳ございません。今回は見守っていてください」と手を合わせたと明かし、報道陣を笑わせた。

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