三浦瑠麗氏、国葬の問題「お金」より「特別扱い」への反感 政府「しない理由」語れず

 国際政治学者の三浦瑠麗氏が4日、フジテレビ系「ワイドナショー」に出演し、安倍晋三元首相の国葬について約2億5000万円の費用がかかることについて「(かかる)お金って本質じゃない」と持論を語った。

 オズワルド・伊藤俊介が「クラウドファンディングとかじゃダメなんですか」と一般から集めた費用でまかなうことを提案。三浦氏は戦争などが起こって自衛官が亡くなった場合を例に出し「それを国としてお金を出して悼めないっていうのはそれはそれで問題」とコメント。「国としてお金を出して正式な行事をするっていうのはスキーム(案、枠組み)として持っておいた方がいい」と説明した。

 さらに2億5000万円という費用についても「この金額ってあまり本質じゃなくて、本質は『特別扱い』だと思うんですよね。それの反感」と国葬とされたことそのものが問題となっていると分析した。一部で「弔意の強制に当たる」という声もあるが、東京地裁は国葬について「思想や良心の自由が侵害されるとはいえない」という判断を下している。

 三浦氏は安倍氏の葬儀については「内閣葬、自民党葬で良かったと思ってた」と自身の考えを示した。続けて「安倍さんはものすごく強力なファンがいるから『国葬にすべき』だっていう意見は安倍派から出てくるじゃないですか。出てきたらそれを否定する根拠ってなんなんだって話になってきて」と“国葬にしない理由”が問題になってきたと説明した。

 “国葬にする理由”については、過去に吉田茂氏も国葬だったこと、安倍氏が憲政史上最長政権だったことなどが挙げられている。三浦氏は「じゃあ逆にみんなが語っていない『国葬にしない理由ってなんなんですか』っていう説明責任が岸田政権に生じて、それはないなっていう話になったんですよね」と国葬が決まった流れを解説した。

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