詐欺罪や強制執行妨害の罪で服役し、昨年９月に出所したタレントの羽賀研二（６１）が２６日配信のＹｏｕＴｕｂｅチャンネル「街録ｃｈ～あなたの人生、教えて下さい～」に出演。芸能界復帰を希望した。

　元テレビディレクター三谷三四郎氏によるインタビューで構成される同番組。羽賀は現在暮らす沖縄県恩納村で取材を受けた。チェックのシャツにジーンズというスタイルで、スリムな体型を維持。顔にはしわが増えたものの、「誠意大将軍」などとワイドショーを沸かせたころのイケメンぶりはそのままだ。

　現在について、「友人と沖縄で小さな会社をやっている。人を派遣する会社」と人材派遣会社を営んでいることを明かした。しかし、三谷氏から「芸能活動は？」と尋ねられると、監督からオファーされ、年末から年明けに公開予定の映画にワンシーンのみ出演していることを明かした。

　さらに「バラエティーは？」と聞かれると、未練たっぷりに語り出した。

　「自分はいま、プロダクションに入ってなくて。どこに問い合わせたら分からないのでは。自分は塀の中に入っていたので、最近の芸能界ってコンプライアンスを気にするじゃないですか。すねに傷がある人間は必要ないとなるのか。自分に面白みがないのかもしれない。とうに過ぎてるだろうと思われているかもしれない」

　諦めに近い気持ちをのぞかせつつ「喜んでもらえるところがあったらやらせてもらいたい。でも相手があることなので」と復帰を希望した。さらに「テレビじゃなくても発信する機会がある」とＹｏｕＴｕｂｅ用に映像を撮りだめしていることも明かした。

　羽賀は２００７年に未公開株を元値を隠して高値で売りつけ、債務を逃れようとした詐欺容疑で逮捕。２０１３年に懲役６年の実刑判決が確定し、服役した。その後、２０１７年にも所有する不動産の名義を元妻に譲渡した際に財産隠しをしたとして、強制執行妨害の疑いで逮捕され、２０２０年に懲役１年２カ月の実刑判決を受けた。