芳野藤丸デビュー50周年 生涯ギタリスト「やれるとこまでやろうかな」

 ギター柄の開襟シャツで決める芳野藤丸
 インタビューに答える芳野藤丸
2枚

 伝説のロックバンド「SHOGUN」や西城秀樹さんのバンマスとして知られるギタリスト・芳野藤丸(71)が今年、デビュー50周年を迎えた。20日に記念ライブを東京・渋谷区文化総合センター大和田さくらホールで行い、9月7日にはニューアルバム「50/50 Fifty-Fifty」をリリースする芳野に、半世紀が過ぎた心境やライブ、アルバムへの意気込みを聞いた。

 音楽シーンを支えたレジェンドだ。SHOGUNで沖雅也さん主演ドラマ「俺たちは天使だ!」の主題歌「男達のメロディー」、松田優作さん主演ドラマ「探偵物語」の主題歌と音楽を手掛け、作曲家として山口百恵さん、中森明菜らに提供し、スタジオミュージシャンでは1万曲以上に参加。秀樹さんのバンマスも長く務めた。

 50周年については「病気したりとかいろいろあったんで、そういう意味での山あり谷ありはあった。逆に言うと、50年って長いようでそんなに長くないなっていうか、あっという間でしたね」と、ひょうひょうと語った。

 40代で脳梗塞と心筋梗塞を患うも軽症で済み、昨年は新型コロナウイルスによる肺炎で入院したが後遺症はなし。「病気には臆病になれ」と異変察知が早く、今も現役を続けられている。

 「音楽やれてきたことが一番うれしい。病気やケガでできなくなったりした人もいるわけじゃないですか。50代の自分なんて想像できなかったのが今や70だから、やれるところまでやろうかな」

 50周年アルバムは表題曲など新曲3曲と「今の僕のスタイル」のセルフカバー7曲で構成。「50/50」は「詞が気に入った。人生捨てたもんじゃないとかね、そういうとこから始まるんで」と言う。いずれも耳によくなじむ、聴き心地の良い新曲を「自分が聴きやすいのが好きなんでしょうね。肩の力が抜けた音楽」と説明した。

 ボーナストラックのメドレーは原曲に演奏や作曲で参加したゆかりの12曲で構成。「メリー・ジェーン」につのだ☆ひろ、「夏女ソニア」に大橋純子、「赤と黒」に岩崎良美、「DOUBLE RAINBOW」に杉山清貴と、オリジナル歌手がゲスト参加した。

 ライブには杉山、ステージでは約30年ぶりの共演という大橋もゲスト出演。「構えてステージやりたくない。お客さんも構えてしまうから。もっと気楽にいこうよ」と言うレジェンドは、自然体で記念ステージに臨む。

 ◆芳野藤丸(よしの・ふじまる)1951年4月21日生まれ、北海道出身。72年、つのだ☆ひろにスカウトされスペース・バンドでプロデビュー。73年、西城秀樹のサポートを始める。79年、SHOGUNとしてデビュー。AB’S、桑名正博のTRIPLE X、ソロ、スタジオミュージシャン、作曲家と活動は多岐にわたる。

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