石原裕次郎さんの母・石原光子さんが出版した書籍「おばあちゃんの教育論」が「我が息子、慎太郎と裕次郎」に改題され、１０日に復刊されることが８日、分かった。今年２月に裕次郎さんの兄で作家・元東京都知事の石原慎太郎さんが死去したことを受け決定した。

　偉大な石原兄弟をいかにして世に送り出したのか、愛情と信念あふれる子育てについて、つまびらかにつづられている。兄弟の幼年時代、少年時代、青年時代の素顔や石原家の秘蔵写真４８点も掲載されている。

　光子さんによると２人は対照的な性格で、兄は素直で従順、弟は束縛されることが大嫌いな“反逆児”だったという。それぞれのパーソナリティーを尊重した育児で「同じ兄弟でも個性の違いを見分け、その個性を育ててやることではないでしょうか」と大事な点を明かしている。

　発行元の青志社は「厳しくも愛情豊かに書かれた本書は、時代を越え普遍性をもって、いまも心に届きます」と、令和の現代にも通じる貴重な一冊となっている。