中村梅玉が人間国宝に キャリア66年も情報収集はYouTube「気を若く持つことが大切」

 文化審議会は22日、重要無形文化財の保持者(人間国宝)に、歌舞伎立役の中村梅玉(75)ら5人を認定するよう答申した。歌舞伎立役では尾上菊五郎(79)、片岡仁左衛門(78)も人間国宝になっている。

 梅玉は「身の引き締まる思いがした」と重みをかみしめた。キャリアは66年。舞台に立ち続けてきてもなお「歌舞伎って奥が深い。新たな発見があることに生きがいを感じる」と語る。

 9歳で六代目中村歌右衛門さんの養子に。「父の方針の下でこつこつと歌舞伎だけを生きていたのは自分では幸せだと思います」。女形の人間国宝だった父に感謝し、墓前に報告。「『お前さんがそこまで来たのか、私は認めてないけどね』と言っていると思います」とほほ笑んだ。

 品位がある二枚目役が似合うが、それを体現するには「気を若く持つことが大切。現代をよく知っていなければならない」。情報収集はYouTube。「今はYOASOBIにハマってます」。生きがいのため研究を惜しまない。

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