国内で２１日に報告された新型コロナウイルスの新規感染者が１８万６２４６人となり、２日連続で過去最多を更新した。３５都府県で最多を記録し、全体で前日より３万人超も増えた。厚生労働省に新型コロナ対策を助言する専門家組織は「今後、過去最多を更新していくことも予測され、最大限の警戒感をもって注視する必要がある」とした。

　また、ワクチンの５回目接種を今秋から始める方向で厚労省が検討していることが、分かった。高齢者など重症化リスクが高い人を対象とし、今後実用化が見込まれるオミクロン株に対応したワクチンの使用を想定している。

　最多更新は、東京３万１８７８人、大阪２万２０４７人など。全年代で感染者が増加し、６０代以上の増加幅も拡大していると分析。脇田隆字座長は「高齢者の感染者数増加とともに重症者、死者の増加が懸念される」と述べ、複数の専門家から「行動制限を検討する時期にあるのでは」との意見が出たという。