漫才コンビ「オール阪神・巨人」のオール巨人（７０）が２０日、大阪・なんばグランド花月で、全国ツアー「吉本興業１１０周年感謝祭　わろてください！オール阪神・巨人です！」（８月２７日開幕）の記者会見に相方のオール阪神（６５）と出席。審査員長を務める「ｙｔｖ漫才新人賞」を卒業する意向を明かした。

　公演には蛙亭や和牛など若手芸人がゲスト出演し、トークコーナーも設ける。巨人は「先輩たちがいたから君たちも歩んで来られたんやで、と笑い話を伝えていきたい」と後輩との交流を心待ちにする一方、「最近、漫才見ていても審査員していても分からんことが出てくる。アニメのキャラクターとか知らんなあと。そうなると審査できないから、そろそろ審査員は全部やめます」と切り出した。

　巨人は長年務めたテレビ朝日系「Ｍ－１グランプリ」審査員の退任を昨年から公言していた。審査員長を務める読売テレビ「ｙｔｖ漫才新人賞」についても、「Ｍ－１はもちろん行かへんし、読売もこの間（予選を）撮りましたけど、決勝行って、その時にやめさせてもらおうかなと思っています」と語った。

　ツアーは来年３月まで、宮崎や新潟、奄美大島など全国８カ所をまわる。阪神は「コロナがあって、なんばグランド花月まで見に来られなかった人にも、地元まで出向いて笑いをお届けしたい」と意気込んだ。

　ポスターに使われた写真はデビュー２～３年後の若手時代に撮ったもの。巨人が「毎日、練習を３時間やってました」と懐古すると、阪神は「この年になって、僕は普通の笑いがあったらいいと思うんですけど、（巨人は）最後の最後まで追求し続けるんです。前に出ている芸人さんが変わればその都度（内容を）変えて、それは素晴らしいなと。この年になってもまだ考えてんねんなと」とべた褒めしていた。