藤井棋聖対局場「万松寺」は厳戒態勢 大盤解説場にファン350人が行列

 たくさんのファンが集まった大盤解説場
 棋聖戦限定の御朱印
 対局場となった亀岳林 万松寺
3枚

 将棋の藤井聡太棋聖(19=竜王・王位・叡王・王将との五冠)が永瀬拓矢王座(29)の挑戦を受ける第93期棋聖戦五番勝負第4局が17日、名古屋市の「亀岳林 万松寺」で指され、藤井棋聖が104手で勝利し、3勝1敗でタイトルを防衛、3連覇を達成した。

 対局場の「亀岳林 万松寺」は織田信長や徳川家康ゆかりの寺院。2018年から毎年タイトル戦を行い、聖地化しつつある。この日も計350人が2カ所の大盤解説場に詰めかけ、対局者イラスト入りの限定御朱印などを目当てに多くのファンが行列を作った。

 伊藤聖崇副住職(30)の将棋好きが高じて誘致を開始。現在では日常からファンが参拝し、「聖地化しているとありがたい」と話す。藤井棋聖が選んだ「みそ煮込みうどん」など将棋メシも大須商店街の店のもの。商店街は3連休でにぎわったが、この日は対局のためにBGMを消すなど、協力して対局環境を整えている。

 初めて実施した名人戦第5局から「目が飛び出るぐらい忙しかった。御朱印が爆発して、2日間で7000人ぐらい並んだ。(直筆で処理するのに)1カ月かかりました」とフィーバー。今回、藤井棋聖のタイトル戦を初実施するにあたり、御朱印を例年の約5倍用意。「藤井効果はすごい」と語る。16日には100人ほど集結したファンの入り待ち対策にダミー車を走らせるなど、芸能人ばりの厳戒態勢を敷いた。

 藤井棋聖や豊島将之九段(32)の活躍で盛り上がる愛知県。近年は地元企業のスポンサーが付くことでタイトル戦の実施も増えた。伊藤副住職は「杉本(昌隆)先生が言われてるように、愛知県にそのタイトルがあるという状態が昔では考えられない。2人もスターがいて恵まれている。良い時代に生まれました」と、ファンの顔に戻って語った。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス