田崎史郎氏 安倍元首相の政局観を称賛「追い詰められても強く出て沈めてしまう」

 政治ジャーナリストの田崎史郎氏が8日、フジテレビの報道特番に出演。この日、奈良県内で銃撃され、搬送された病院で死去した安倍晋三元首相をしのんだ。田崎氏は安倍氏との親交が深いことで知られた。

 黒のネクタイ姿で登場すると、キャスターの加藤綾子から訃報への受け止めを聞かれ、「安倍さんはこのあと、いろんなことが起こったときに、『安倍さんがいればこうはならなかったのにね』という風な存在だったと思う」と語った。

 続けて「一番大きなところでは、安倍さんは保守系の人たちの信頼が高かった。中国との関係、韓国との関係、北朝鮮との関係、右の人たちが反発しそうな案件に、安倍さんがこの辺でいいんじゃない?と言えば収まったんですよ。そういう収め役がいなくなって、漂流していく可能性がある」とコメント。保守層をまとめる力があった安倍氏の不在が大きな影響をもたらすことを予測した。

 加藤から「安倍首相にとって政治とはなんだった?」と質問されれると「去年の総裁選中に(安倍派の票を)どうやって動かすんですか?と電話したら『だれにでも電話すりゃいいってわけじゃなくて、貸しのある人に電話しなきゃいけない』と話していた。いろんな人の面倒を見る中で、たくさん貸しをつくってきた。それをいざというときに発揮して党内をグッとまとめていく。そんなふうな動かす力がある」と語った。

 一番の思い出を聞かれ、「森友学園や加計学園のときはつらかったと思うし、その要因をつくった一面があることも否定はできない。でも非常に苦しまれても、衆院解散総選挙で乗り切った。追い詰められたときに。さらに強く出ることで(相手を)沈めてしまうという政局観が鋭い方」と振り返った。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス