岸田首相 ショック隠せず「深刻な状況、何とか、一命を」涙にじませ 「政局への影響、今触れるべきでは」
岸田文雄首相が8日午後2時46分から官邸で会見を行い、安倍晋三元首相の銃撃について、「民主主義の根幹である選挙において行われた卑劣な蛮行であり、決して許す事はできない」と非難した。
遊説先の山形から急きょヘリコプターで官邸に戻った岸田首相。冷静な口調ながらショックの色は隠せず、「今深刻な状況にあると聞いております。今現在、懸命の救急措置が行われています。まずは安倍…元総理が何とか…一命を取り留めていただくよう、心から祈りたい」と安倍元首相の容体に触れると、言葉に詰まり、鼻をすする場面もあった。目は潤んでいるように見えた。
その後も、鼻をすすりながら、「えー、今、懸命の救急措置が行われている最中ですので、今後の政局に与える影響は、今触れるべきではないと思いますし、私自身もそういったことを考えてはいません。まずはこの現実の厳しい状況に対して、救命措置等がしっかりと行われる(こと)…」と話し、「政府としてはあらゆる事態に対応できる万全の措置をとる」と険しい表情で語った。