坂東玉三郎、年月を重ねて「お岩」に共感 鏡を見て「自然と四谷怪談に」

 取材会を行った坂東玉三郎
 取材会を行った片岡愛之助(左)と坂東玉三郎
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 歌舞伎俳優の坂東玉三郎(72)が30日、都内で「坂東玉三郎 特別舞踊公演」(来月23~27日、京都・南座)、「-特別公演」(8月2~28日、同所)の取材会を片岡愛之助(50)と行った。

 特別公演では、8月公演では関西初となる「東海道四谷怪談」を上演。主人公・お岩役を玉三郎、相手役の民谷伊右衛門を愛之助が演じる。

 毒を飲まされて醜くなっていくお岩役について「若いとお岩の解釈が難しいんですけれど、私ぐらいの年になるとお岩様をあまり考えないで出られる」と説明。昨年9月、東京・歌舞伎座で38年ぶりに同演目を演じたことを振り返って「衰えていくのを自然にわかってきて、演じなくても出てくる。38年前の鏡見た時と、38年後の自分を重ね合わせると、自然と四谷怪談になれる」と冗談めかしていた。

 玉三郎は、2019年9月に南座で同演目の同役を演じた愛之助を絶賛。「19年の時、とても良かったの。三十数年前の(片岡)仁左衛門さんと会ったのと、とても似てる雰囲気があったの。思わぬ当たり役だと思う」と後輩の台頭に目尻を下げた。

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