羽生善治九段が前人未到の1500勝達成「これで終わりということではない」

 将棋の第81期順位戦B級1組1回戦が16日、大阪市内の関西将棋会館で指され、羽生善治九段(51)が山崎隆之八段(41)に82手で勝利。自身の持つ最多勝記録を更新する公式戦通算1500勝を達成した。

 徐々に優位に立つと流れを渡さず、終始、冷静な立ち回りで粘る山崎八段を追い詰め、そのまま押し切った。

 将棋界初の快挙で、四段昇段後36年5カ月、51歳8カ月での達成。1500勝達成者には今年4月から新たに創設した「特別将棋栄誉敢闘賞」が贈られる。

 羽生九段は「(勝てば1500勝は)知っていましたし、自然体で臨もうと思っていました。一つ一つの積み重ねの中で、一つの締めを迎えることができた。うれしく思います」と区切りの勝利をかみしめた。

 昨期は名人9期を含む29期守ったA級から陥落したが、フリークラスには転出せず。B級1組で再出発した初戦だった。「新たな気持ちで、きょうを迎えることができた。いいスタートが切れてよかったです」と好発進に胸をなで下ろしていた。

 「これで終わりということではないので、変わらず前を進んで行ければいいと思います」。羽生九段の戦いはまだまだ続く。

 通算成績はタイトル戦の持将棋2を含む、2156戦1500勝654敗、勝率0.696(16日現在)

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