松大航也 個性磨いて「世界に羽ばたきたい」 映画でドラマで存在感 

 俳優の松大航也(22)が輝きを増している。公開中の映画「20歳のソウル」では、作中のキーマンである野球部の応援団長役を熱演。一方、現在出演中のテレビ神奈川ドラマ「ねこ物件」(金曜、後11・00)ではイケメン台湾人留学生・ファンとして、かわいい猫と暮らすシェアハウス内のムードメーカーとなっている。存在感のある2役に取り組んだ思いを聞いた。

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 「20歳のソウル」は千葉県船橋市立船橋高校の吹奏楽部に受け継がれる応援曲「市船soul」が題材。松大は野球部期待の新人だったが、ケガで“引退”し応援団長に選ばれるキーマンの役だ。

 スタンドでは太鼓を延々とたたいた。「難しかったですし、しんどかったです。手の皮もよくむけた」。撮影には同高の吹奏楽部やOBが集結。「その中で太鼓を響かせなきゃいけなくて、(主演の)神尾(楓珠)くんとかに『あれ?(音が)強くなくない?』とあおられて…もう全力で、必死でやりました」と振り返った。

 吹奏楽部の顧問役・佐藤浩市(61)と共演。「ベテランの俳優さんと近くで話す機会を得られたことは、自分にとってすごくいいことだった。落ち着いた感じがすてきでした」。休憩時間でも役を意識し続けるなど、現場を意識する姿に感銘を受けたという。

 「ねこ物件」では1カ月かけて、相棒の猫と濃密な時間を過ごし「猫ちゃんかわいかった~」と満面の笑み。明るく家族思いな台湾人留学生役は自身と重なる点も多かったと話し、「役の背景は想像しつつ、外国人役としてどうするか考えながらやりました」。プライベートで熱心に取り組む中国語の勉強もつながったといい「台湾の言葉も練習して、本番はすぐOKもらえた。努力した成果かなと思います」と胸を張った。

 中国のネット番組などにも出演してきたが、最近は韓国語にも挑戦中。「ボランティアとかしてみたい。人を助けられる俳優になりたい」と使命感を燃やす。爽やかな学生の役が続くが、暗い役やアクション映画などにも興味を示し「オリジナリティーあふれる俳優になって、世界に羽ばたきたい」と力強く語った。

 ◆松大航也(まつだい・こうや) 1999年9月4日生まれ、三重県出身。2017年にドラマ「オーファン・ブラック~七つの遺伝子~」でデビュー。NHK朝の連続テレビ小説「エール」、ドラマ「レンアイ漫画家」、映画「見えない目撃者」、舞台「暁の帝」などに出演。趣味・特技は筋トレと料理と中国語(HSK=中国語検定=2級取得)。

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