藤井聡太五冠「負けの局面あった」も叡王初防衛 タイトル戦13連勝 歴代2位タイ

 将棋の第7期叡王戦七番勝負第5局が24日、千葉県柏市の柏の葉カンファレンスセンターで指され、藤井聡太叡王(19=竜王、王位、王将、棋聖との五冠)が出口若武六段(27)に109手で勝利。ストレートの3連勝で叡王を初防衛した。タイトル通算8期となり、史上最年少棋士記録を抜き、デビュー戦を戦った加藤一二三九段(82)や木村義雄十四世名人らと肩を並べた。昨年8月の王位戦第5局から続くタイトル戦連勝記録も13に伸ばし、羽生善治九段(51)が1995、96年に達成した連勝記録に並ぶ歴代2位となった。

 14歳2カ月で史上最年少棋士となった藤井叡王が、10代でかつての最年少棋士・加藤九段に並んだ。それでも「当時とはタイトルの数も全く違うので並んだという気持ちはまったくありませんし、昔の棋士の方の棋譜は勉強になるところがあるので学んでいけたらと思います」とあくまで殊勝に話した。

 藤井叡王の先手で、千日手局を含む4局連続の相掛かりに。出口六段の攻めを受ける展開が続き、互角のまま終盤へ。お互い1分将棋に突入し、評価値が揺れに揺れる難解な終盤戦となったが、出口六段の緩手を見逃さず、詰みに追い込んだ。藤井叡王は「負けの局面があった」と渋面を浮かべつつ、シリーズを「中盤で長考した場面が多く、なかなか判断が付かないこともあったので課題がありました」と振り返った。

 タイトル戦の連勝記録も止まらない。13連勝は羽生善治九段が七冠達成した前後の1995、96年の連勝記録に並ぶ歴代2位。こちらも「番勝負に星が集まっているところがある。それ以外の対局も含めて、より結果を向上させないといけないと思っています」と冷静。「来月から棋聖戦、王位戦が始まるので、それに向けてしっかり準備したい」と、来月から本格化する防衛戦へと目を向けた。

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